アナムネの時間です。
入院する時に、患者様やその家族からお話を聞きます。
過去の病歴や、緊急連絡先、家族構成、ライフスタイルなどを
話を聞いて用紙に記入します。
これを、アナムネといいます。
コロナ渦で、面会時間も制限されている施設や病院も多い状況だと思います。
入院した家族を見舞う機会が以前より減っていると思います。
看護師も家族に接することが減りました。
このアナムネで患者様だけでなく家族から話を聞くことのできる
数少ない機会なのです。
Aさんは、妻と2人暮らし。息子2人は独立している。
Aさんは、10年前に鬱病になる。
妻よりアナムネを行いました。
看護師は必要時病歴を掘り下げ、
注意点などを家族に尋ねます。
「気分や精神状態が、不調の時は、口調が荒くなります。
そういった時は、そっとしておきます。
そのうち自分で調整できてきます。」
妻は、夫のことを理解できていてる。
アナムネでのお話から
夫婦でいろんなことを乗り越えてきた歴史みたいなものを感じました。
この夫婦はきっと大丈夫だと感じました。
アナムネは、家族の関係性などが垣間見える絶好の機会です。
わたしは、このアナムネが嫌いではないです。
キラリ☆輝く人
脊椎症で入院したAさん。新聞記者として働く。
10年以上前から鬱を抱えていますが、
通院と内服薬を飲んでいる。
入院時彼と話した時は、
「一度に沢山のことを、言わないでください。
頭の中で情報処理できなくて、パニックになります。」
と穏やかな口調で話します。
客観的に自分をとらえている。
そし、て他人に伝えることができている。そう感じた。
仕事の話や、今後の生活などいろんな話す機会もあった。
Aさんは、今後も記者の仕事や
趣味の登山の良さや、方法を伝えるワークショップを続けていきたいと
すごくいい表情で話す。
鬱は心が風邪をひいたとたとえられる。
だれでももなりうる疾患だが、生活しずらい事や苦しんだこともあったであろう。
疾患に負けず、将来をみすえている。
楽しもうとしている。
きっとAさんは、これからも輝いていくでしょう。